【総世寺 佛さま3号(平成26年・新年)】

    ◆ご挨拶

      新しい年が明けました。
    おめでとうございます。檀信徒各家におかれまして、ご健勝のことと推察お慶び申し上げます。
     縁あって、昨年の春より、当総世寺の住職として迎えられ、皆様方と始めて、 新年のご挨拶をかわし合うのですが、昨年は、毎日・毎日がやらねばならぬこと、やりたいことが 山積みで、仕事をこなすことに時を費やしてきた感があります。 平成二十六年は、内省し且つじっくり腰をすえて、寺の維持発展に心をくだいていこうと思っています。 皆様方の御協力を、切にお願いする次第です。
     「初歴しらぬ月日は美しく」と、いよいよ経から始まる新しいカレンダーのことを作家の吉屋信子さんは詠んでいます。 清浄に始まった私たちそれぞれのカレンダーには、明日以降どのよな足跡や模様が残されることになるのでしょうか。














       ◆三朝祈祷と誓願

      各地のお寺では元旦から三日までの毎朝、世界の平和、日本の平和、檀信徒の健康や幸せを祈って、ご祈祷が行われます。
    当寺でもお正月の三が日には、新年を祝い世界の平和と仏法の興隆、檀信徒各家の平安を祈ります。
    この法要は、三朝祈祷会(修正会)といい、その起源は八世紀の中頃、聖武天皇が国中の国分寺で「悔過法」を 行わせたことによると言われています。
    悔過とは、過ちを悔いることで、年の始めに当たり、今までの自分自身を振り返り、反省し悔い改めることです。
     正月とは読んで字のごとく、自らを「正す」月です。
     今までの自分の生き方を振り返り反省をし、限りある命の尊さに目覚め、生かされている命に気づかなければなりません。 しかし知らず知らずのうちに、自己中心的になり、他者の痛みや悲しみを思いやることなく、己の利益を優先するという行動になりがちです。
     そうした行動や思いを正し、願いを起こすのが正月といえます。
     仏教には「誓願」に生きるという教えがあります。願いにはその背景として誓いがなくてはなりません。
     これは自分との約束を持つことであり、仏様との約束です。人に対して聞いてもらうのではなく、ただ自分の生き方としての自分との約束です。
     その約束を他人は知らない。約束を守っているかどうかは、自分しか知らない。しかし知らないからといって、自分との約束を自分で破ってしまえば空しいことです。
     今年は与えられた自分の生きる場所で、新しいきれいな気持ちを大切にして、自分との約束を忘れずに、日々を大事に生きて生きたいものです。






    ◆一口伝導板

    ○麦蒔けば 麦がなるぞや 何ごとも
       人はしらねど 種が正直(古歌)

    ○さうだ あんまり自分のことばかり
      考へてゐた
    四辺(あたり)は
      洞(ほらあな)のやうに暗い(若水牧水)

    ○はかなくも 消えゆく命なればこそ
       帰依すべきなり
            三世のほとけに

    ○一点の曇りなし
           五体不満足の人
     心に塵を積む 終止不満足の人

    ○三拝は ぺこぺこするのと違うぞえ
      わが身の仏に 礼するのだよ












    ◆お寺からの近況

    ○永代観音墓が完成しました
     合祀の永代納骨堂に引き続き、家族単位でお使いになられるお墓同様の永代観音墓ができ、 すでに六家族のお申し込みをお受けしました。この永代観音墓は、各お観音様の下の部分が各々カロートになっていて、 縁者でなくても、心ある人たちが手を合わせてお参りいただけるように、お観音様を墓石の代わりに建てたもので、 この総世寺が存続する限り、永代に亘り、お寺が護持いたします。
     ご希望の際は、年回法事などもお受けいたします。ご不明な点は、お寺へお問い合わせください。(34・3247)


    ○イチョウ・梅の花の枝を下ろし、位牌堂の裏がスッキリしました。
     また、小田原市の天然記念物に指定された他、神奈川の銘木百選にも選ばれたカヤの木の周辺も庭師の方に 切ってもらいました。総世寺の山門横にそびえる巨木を配し、お寺の景観が素晴らしくなったと参拝の方々にも 言っていただけ嬉しく思っています。











    ○豊臣秀次寄進の釣鐘
    当寺には、豊臣秀次が寄進したと言う釣鐘があります。
    秀次は、豊臣秀吉の姉の息子ですが、後年出家したにも関わらず、秀吉の命により切腹させられました。
    この秀次が秀吉が天下統一を果たした小田原北条氏征伐の際、総世寺に陣を構えた縁によって  寄進されたと言われています。
    小田原市の重要文化財になっており、歴史愛好家にとって、なかなか興味のあるものだそうです。
    このたび釣るし台を作り、本堂の上り口、かどに設置しました。
    寺宝と思われる物を、後世に残し伝えられるよう、保管保存していきたいと思っています。


    ○ホームページ開設
     インターネットなども年々普及し、若者は勿論、高齢者も、随分自在に機械に向き合う方もおられるようです。  この度、総世寺のホームページを開設しました。  「souseiji.jp」といれてクリックすると、総世寺の寺史、概略をはじめお寺の活動状況などが載っています。 興味ある方は、是非ご覧ください。











    一生



    わたしは
    一本のロウソクです
    燃えつきてしまうまでに
    何か一ついいことがしたい
    ひとの 心に
    よろこびの 灯を
    ともすことのできるような
    いいことが したい(ある中学生の詩)