毎年、2月15日までの涅槃会の際に掛けられるお釈迦様の入滅される仏涅槃図です。
    掛け軸の箱には、箱書きがあり、以下の内容が記されています。(一部不明)

    文禄年中大久保七郎右衛門忠世領相州小田原之時以涅槃像繪壹幅寄贈
    千同國足柄下郡久野村阿育王山總世寺也爾來戚月既久其繪像装縹自為破壊於是
    大久保加賀守忠英領小田原之日享保七年(以下不明)


    【訳(一部推測)】
    文禄2年~3年(1593年頃) 大久保忠世(おおくぼ ただよ 1532~1594 六十三才歿)小田原藩を領地とする時に
    足柄下郡久野村の阿育王山總世寺に涅槃像絵を一枚寄贈する。
    (不明)により破損、以降、それを憂い、涅槃像絵の修理(推定)を自ら行う。
    大久保加賀守忠英(英方 1692~1732 小田原藩第3代藩主)領小田原之日享保七年(1722年)
    (以降破損により不明)