曹洞宗の盆棚の飾り方をご説明致します。
    ■お供え物説明

     ①御位牌
     ②果物(仏様へのお供え)
     ③甘物(仏様へのお供え)
     ④お膳(仏様へのお供え)
     ⑤水の子
      洗米を乾かして皿に盛ります。餓鬼への
      供物です。胡瓜、茄子を細かく切って
      入れる場合もあります。
     ⑥香炉
     ⑦閼伽水(あかみず)
      餓鬼は食べ物を口にすると燃えてしまい
      ます。水の子を食べられるように閼伽水を
      みそはぎ(禊の意)でふって浄めます。
     ⑧茄子牛・胡瓜馬
      背中に素麺を乗せます。ご先祖様を馬で早く
      お迎えして、牛でゆっくり送ります。
     ⑨乾物(お供え物)
      餓鬼は調理されたものを食べる事ができま
      せんので餓鬼供養のために調理されて
      いない食べ物をお供えします。
     ⑩生花

     ・その他
      四方(もしくは奥二方)に笹竹を飾ります。
      餓鬼は明るい所が苦手で、笹で影を作ら
      ないと迎えられません。


     盆棚は、お盆の期間中、帰ってきたご先祖様が宿る場所です。
     お盆を迎えるにあたり、各ご家庭で盆棚の準備のご参考にして頂ければと存じます。
     ●盆棚は13日の朝までに作ります。
     ●盆棚は仏壇とは別に設置します。
      お盆はご先祖様の供養と餓鬼供養も合わせて行いますが、餓鬼は仏壇に入れないためです。
      餓鬼供養をすることにより徳を積み、それが先祖供養に繋がります。
     ●基本的に上段に置くものは仏様へのお供え物です。
      下段は餓鬼供養のお供えです。
     ●本例はあくまでもサンプルです。各飾り付けに関しましても諸説あります。